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綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

才の人徳の人

国に功労あるものには賞を与えよ。功労があったからといって地位を与えてはならない。地位を与えるには、おのずとその地位にふさわしい見識がなければならない。そこのところを間違えて見識なき者に地位を与えると、それは国家崩壊の原因になる。---西郷隆盛
原典は西郷南洲遺訓から、経営の神様松下幸之助氏が現代風にかきあらためられたものです。松下氏はこのことを次のように解説している。あの人は会社を儲けさせた。だから重役にしょう。という発想は間違っている。その場合は、賞つまり、金品のことだから、金一封とか、ボーナスあるいは昇給によって酬いる。そして、重役に抜擢するには、これがうちの重役です。と部下が誇れるような見識ある人物を持ってくる。確かにいかに仕事が切れても、いかに能力があっても、だからといつて地位を与えて、人を支配させてはならない人間がいる。もし、そういった人物を間違えて上にすえると、必ずトラブルを起こしてしまう。一方第一線にいるときに、これといった派手な存在ではないが、その地位を与えると、おのずとその部署が治まってしまう人物がいる。いうなれば、才の人、徳の人との使い分けである。もちろん上にたつ以上は、才、徳との両方を兼備しているに越したことはない。だが、才の人を採るか、徳の人を採るか二者択一を迫られたときは躊躇なく徳の人を採る。と松下幸之助氏は言っている。春は人事の季節悲喜こもごも到来である。人事担当者の識見が問われる真剣勝負の季節だ。お手並み拝見。
by ayabemorinaga | 2009-03-26 10:16 | その他