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綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

晩節

上杉鷹山の手足となって藩政改革に努力を傾注したのが、竹俣当綱である。ところが、藩政改革の旗を掲げていたはずの竹俣が、長年の政務に疲れたのか、次第に贅沢になり、賄賂を取るようになった。鷹山はなくなく馬謖をきらざるを得なかった。なぜ竹俣ほどの人物が晩節を汚すことになったのか。権力が集中するとだんだんこころざしがあまくなり、ついに私欲を制御することが出来なくなったのであろうか。人間は太陽の光を反射して光るような月であってはいけない、自らが光る存在であることを忘れてはいけない。私は、ある教頭さんに、あなた晩節を汚してはいけませんよ。と注意をしたところ、たちどころに辞書を引いて晩節という言葉が見当たりません。といわれた。そのような行為自体もチョットと人並み外れた人であり、府教委も手を焼いていた人であったが。人間は志がいかに高くても権力を握ると、どうしても自分に甘くなる嫌いがある。また、使えている部下が、機嫌を損ねるようなことは一言たりとも言わない。晩節を汚さないためには,諫言を言える部下を持つことが大切である。また、どのような立場であろうとも、晩節を汚さないように常に心がけることが一番だ。歳をとるにしたがって、なぜか焦りがあり私利私欲ばかりが先行し、さらには気が短くなり、人のあら捜しばかりするようなり、我が強く、意地をはり、人の意見に耳も傾けないような、ひねくれた根性になりさがり、人に嫌がられ晩節を汚すことになる。心すべきことか。
by ayabemorinaga | 2009-08-06 07:41 | その他