綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

人に譲る

謙譲の徳は菜根譚が終始一貫して述べている人間として根本であると。論語では,己立つたんと欲して人を立つと述べている。自分がある地位に立ちたいと思ったら,まず、人を立てるよう心がけるのがよく,それが人間としてとる態度である。さらに論語では、慮りて以て人に下る--と人間は思慮深く,慎重周到でなければならないが、他人に対しては謙虚でなければならぬと。老子は、大いなる者は宜しく下ることを為すべし。と述べている。強大な者は威張って上に上がろうと考えか゛ちであるが,それはとんでもない間違いであって,強大な者ほど,下にへりくだる態度が必要で,川の流れは下っているからこそ大きくなることを考えてみらればわかるでしょう。現在の世の中は,お互いに助け合い,語り合う世の中であるとともに,お互いたたき合い傷つけ合う世の中でもある。このような世の中で処して行くには人に譲る態度が必要である。若いうちは皆、人に譲ったら,自分が損をすると考えて、人を押しのけても,自分が先頭に立とうとするが,長い目で人生を見ていくと,人を押しのけて自分が先頭になったところで,一時的なことであって,最終的には人に押しのけられて,人ノ後に落ちてしまう。人の上に立とうとすれば,まず人に譲り,人を立てるがよい。人を立てれば今度はひとが立ててくれる。それが人生である。人生に於いては,人に譲っておけばよい。理屈抜きに人に譲る。これが出来れば人生の達人である。謙譲の美徳を実践することを心がけよ。
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by ayabemorinaga | 2011-06-12 20:01 | 教育・学校 | Comments(0)