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綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

親孝行のススメ

親孝行とは、親のために孝養を尽くすことである。今頃の若い方は、親孝行ってなんだっけ-親孝行なんて考えることが古くさいと一刀両断か。戦後は家長制度が解体されて、夫婦中心の家族が重んぜられるようになった。そのために親子の関係が疎遠になっている。親に孝養を尽くすなんて考えてもいない。そのような考えの人が多くいないか。さて、親孝行というのは道徳教育視点からは、徳目である。たとえば、親切・倹約・・信義・誠実・などもそうだ。親孝行という徳目は何時の時代にも通用する。ただ親孝行の内容が時代と共に変わっていくことは事実である。現代の親孝行とは、人はみな子どもを持って親の恩を知るものである.はえば立て立てばあゆめの親心と言われるように、親は我が子のために無償の愛を尽くす。その親の恩に如何に報いるのか、人それぞれのやり方があるから、このようにすべしとは言えない。されど、親が喜ぶことをしてあげるのが1番だ。私など親孝行をしただろうか。親は私が勉強がしたいのなら学資は出してやるよ。といってくれていた。六反ばかり百姓で大学の学資を支援するのは大変であったろう。しかし、家庭経済が苦しいとは一言も聞かなかった。何とかやりくりをしてくれたのであろう。大学卒業間際に授業料を払っていなかったら、家に督促状が行っており親からあわてて現金が送られてきた。私は奨学金が入ったら支払う予定でいたのだが--私が教職につとめだしたから7/8年たった頃だろうか。父親が家庭経済がなかなかくるしくての--といつになく弱気になって話しかけてきたことがあった。そうか。じゃ-少ばかりでも仕送りをしょうか。といえばいいものを、親父さん経済的に苦しいのもぼけなくてすむからいいんじゃない。なんて随分すげない返事をしたことが後悔される。親孝行したいときには、親はなし--今もどこかこころの片隅で悔悟の念にさいなまれてならぬ。親父が無くなって50年の歳月が過ぎた今も--なすびの花にあだ花がないのと同じように、親の言葉に無駄なものはひとっとしてない。親があれこれ言えばうるさいと思われているだろうが--親が子どもを思う故の諫言なのだ。ことに母親は子どもに対して思い入れがひとしお深いものがある.皆さんは5月母の日に感謝の気持ちをささやかでも表されたでしょうか。私は、親に対して孝行といえるようなことはしてこなかったが、いま、子ども達から気配りをしてもらっている。ありがたいことである。親孝行を古くさい考えと言わないで、親に恩返しのつもりで、親が喜ぶそれなりの気配りができるひとになっていただきたい。それが人として生きる道ではないか---学問のススメならぬ親孝行のススメをじっせんしてください。
by ayabemorinaga | 2014-05-23 19:13 | 教育・学校