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綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

木鶏って何

私たちも年一回木鶏会を開催している。今年も2月22日に会合を持った年々参加者が減少していく弐拾七年も続いているのであるからしかたがないか。今年は10名参加者のうち、何人かは、木鶏になりそこなった連中が、好き勝手、言いたい放題、和気藹々、ケンケン諤々、無遠慮にきびしい他人の棚卸を始める始末 。
     安倍首相が23日の衆議院予算委員会で、ヤジを飛ばしたことについて,正確性を欠く発言があった遺憾で訂正する。と答弁し全くまだ木鶏たり得ずだ。至らなさを反省する。と語ったと産経新聞が報道している。【木鶏とは】,知ったかぶりをして少し解説をしておこう。
   中国の荘子という本の中に木鶏という有名な話があります。昔、紀省子という闘鶏を育てる名人がいました。 その名人が、王様の持っている一羽の闘鶏を鍛えあげていました。元来、王様はせっかちなものです。十日もたたないうちに、もうぼちぼち手合わせてもいいのではないか。と、せつっくと紀省子はがにべもなく断ります。【いや、王様まだです。ちょうど空元気を出している最中で、とてもとてもまだ手合わせる段階にはいっておりません。】そのように云われれば、無理にいえないので引き込みましたが、また、十日も経ないうちに、待ちきれなくなって、どうじやもうぼちぼちえいじやろ-ところが、紀省子は、【まだ、相手を見ると興奮する癖があります、まだダメです。】王様は不承不承引き下がりますが、さらに、十日も過ぎると待ちきれなくなって催促します。、もういくら何でもいいだろう-すると、紀省子は、【まだいけませんかなり自信はは出来たのですが、相手に対して、何をこやつというカサにかかるところがあります。これがとれないうちは、ちょっと、手合わせるわけにはいきません。】と許可しません。王様は、さらに十日待たされ、ようやく、紀省子は闘鶏の許可を与えます。
【王様、もうぼつぼつよろしいでございましょう。相手が挑戦してきても一向に平気で、ちょっと、見ると木彫りの鶏のごとく、その徳がかんせいしています。たぶん、これなら、いかなる敵が現れても、戦う前にしっぽを巻いて退散するでしょう。】手会わせてみると、果たしてそのとおりでした。これを望に木鶏に似たり。と言う言葉がありますが、これがその由来です。
 この寓話には、四つのむ教訓があります。その一は、競わずと言う事で、むやみによけいな競争心をかりたてないと云うことです。    二番目は、てらわずと言うことことで、自分を自分以上に見せない。  三番目は、たえずあたりを気にして、きょろきょろと見回しているようではダメと言う事です。 四番目が、木彫りの鶏のように、静かに自己を見つめると云うことです。
以前ブログに木鶏について書いたかも知れません。書いたか、書かなかったか、記憶が薄れていくようです?物忘れがひどくなっていくのも歳を重ねた結果なのでしょう。
by ayabemorinaga | 2015-02-24 14:45 | 政治・議会