人気ブログランキング | 話題のタグを見る

綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

人の粗捜し

自らよく反省する人は、どんなことに触れても、それがすべて良薬になるが、自ら反省しないばかりか、かえって、他人の過失をとがめることだけに精を出す人間には、その心を動かすたびにそれが矛となって自分自身を傷つける。前のことは、もろもろの善行をなす路を開き作るものいで、後のことは、諸々の悪事を行う根源を作るものである。その差たるやまさに雲泥の差といえる。人の[あらさがし]をするたびに自分は小さくなるという事を知るべきである。が、自分のあらはわからないが、人のあらは何ともよく見えるものである。なぜなのか、自分の心の動きが内面に行かず、常に外界に向けられており、ぎらぎらとした目つきで、人の粗探しに没頭するからである。あらがよく見えたとしても、それを人にしゃべるのか、しゃべらないのかの判断が問題である。人間は悲しい存在で、自分が見つけたことは、すぐに、人にしゃべらないと気がすっきりとしないというのか、黙っておれない人達がおおい事も事実である。お互いこの世に生まれてきたことに感謝して、ひどひどの良い所を見つけて褒めあうような、向こう三軒両隣を構築したいものである。人の陰口はいわない住みよい社会などの標語を時折見かけるが、まさにその通り、まず実践。かく申し上げている私も、大失敗をした苦い経験がある。選挙運動の弁士であっただろうか、記憶が定かでないが、人の悪口を言わないようにしましょう、と言う趣旨の事を言うつもりであったが、みなさんは人の悪口大好きですね。私もご多分に漏れず人の悪口をいうのは好きです。と言ったのが間違いのもとで、さんざん批判され冷汗をかいたというより、心が凍り付くような体験をしたことを覚えている。口は禍の元とはよくいったものだ。言葉遣いは聴いた人が、どのように理解されるかを考えていわないと、とんでもない禍を残す。反省。
by ayabemorinaga | 2010-07-21 08:55 | その他