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綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

人生の終焉を自覚

私ぐらいの年齢になると、常に死を意識せざるをえない。死を忌み嫌う事もなくなってきた。さて、死とは突然の中断である。志半ばにして--よく聞く言葉だ。死はいかなる場面で問答無用だ。一片の燐憫すら見せない。忌み嫌われ、遠ざけられる(死)だが積極的な意味もある。死だけは容赦なく、突然の中断をもたらすと自覚したとき、悔いのない人生とするために、自分の使命の成就に向けてがんばろう、と決意する。そして、刹那的な生き方、時流に流される生き方を排除して意味のある人生を作り出そうと、心魂を傾ける。それはちょうど、寒風に身をさらしたとき、思わず身が引き締まるのに似ている。[死]を自覚したとき、逆に[生]を充実させようという自覚が生まれる。その場しのぎの人生は送らない。時間あまりにも貴重だ。その意味で、誰にも容赦なく死は訪れるからこそ、私たちの人生は充実するのだと言う事を知るべきである。死は万人に訪れ生きとし生きるものは、いかなる人であろうと避けることは出来ない。常に死を意識し、如何に充実した人生を送るべきかを命ある限り、片時も忘れることなく、問い続けることが人生を豊にしてくれる。死を自覚してこそ、野に咲く一輪の花にも美しさを見いだすことが出来、真実一路の生き方が出来る。死を意識しない人生なんて、ぐうたら人生そのものだ。
by ayabemorinaga | 2014-09-23 10:36 | 教育・学校