綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

懺悔

随分昔のことである。いや六十年も前のことだ。私が中上林小学校に勤めていたとき,久しぶりに我が家に帰ったら,父が珍しく、経済的に苦しくなってきたと弱音を吐いた.私はとっさに,親父さん経済的に苦労をするのも生き甲斐があっていいじゃない。なんて傍観者のような態度で言い捨てた.父は,私の言葉をどのようなおもいできいただうか.それ以上何も言わなかった.父は、私に勉強したかったら学資は出すと言ってくれていた。六反百姓の経済的に苦しい中から,お金を工面して私を京都の学校まで出してくれた。父の恩義に報いようともしななかった私の行為が恥ずかしい。いや悔やまれて成らない。なぜ素直に分かった。いくら工面すればいいの-といえなかったのか。黙って財布から現金を取り出して、今はこれぐらいしか持ち合わせがないからと言ってお金を渡せなかったのか。いまさら、いかんともしがたいが,父の祥月命日ガ来るたびに慚愧の念で心が凍り付く。仮面を被って現職の時、おもいやり、気配りが必要だと生徒に言っていたことが恥ずかしい。私は、この原罪を背負って墓場までいき,あの世で父に出逢ったら、真っ先に親不孝を詫びなければならぬと思っている。

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by ayabemorinaga | 2018-03-23 08:55 | Comments(0)