春風秋霜
2008年 07月 25日
春風の和やかさをもって人に接し、秋霜の厳しさをもって自分の身を慎む。言志後録の有名な語句である。「イソップ物語」の北風と太陽の「ひとは北風より太陽に心を開くものだ・」という話にも通じるものである。仕事の遂行を先に考えればじれったくて実行できないが、「人を生かす」ことに何よりも価値をおけば、怒りたい自分を抑え、まず、相手のペ-スにあわせる事ができる。そのようにして、人の信頼を勝ち得たほうが、結局仕事がはかどるのだ。「やさしいママにあいたいの」二歳の男子の言葉だという。これを見てもわかるように、人間は基本的に変わっていない。暖かい春風にはなびき、冷たい秋霜には背を向ける。その性情を理解せずに、いたずらに厳しく接しても人は逃げて行くばかりである。「夏休みセミよりうるさい母の声」ついつい笑ってしまう。こういうことは職場の中にもある。「セミよりうるさい」人といわれないためにも、心得るべきことである。
by ayabemorinaga
| 2008-07-25 07:32
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