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綾部市物部地区在住


by ayabemorinaga

錨の精神

船を繋ぎ留めている錨やくさりは泥の中に埋まってこそ効き目を発揮する。だから錨に撤しろというのだ。一方一番怖いのが、立ち錨だ。これは錨が泥の中に刺さっておらず、浮いたようになっているものを言う。したがつて全然効き目がなく船はながされてしまうことになる。錨は泥にまみれてこそ効き目を発揮するのです。「脚光を浴びようと思うな。俺が俺が、という精神が一番怖い。そうでなく、あえて泥をかぶる人がいなければ、世の中は良くならないのだ。火中の栗を拾わなければならないときがある。そんなときじたばたしてはいけない。」これを錨の精神と言う。私は教職に有るとき副校長は泥をかぶれということをよく言ったものだ。今頃の管理職の先生方は、(失礼の段があればお許しいただきたいが)目立つことはやろうとするが泥をあえてかぶろうとはしない。スマ-トな紳士が多くなってきたと思うのは私だけだろうか。錨の精神をしっかりともってもらいたいものだ。
by ayabemorinaga | 2008-12-08 13:12 | その他